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【福岡・聖光寺】月替わり御朱印が続く理由|お寺の裏側と小さな想い

【福岡・聖光寺】月替わり御朱印が続く理由|お寺の裏側と小さな想い

月替わり御朱印は、いま多くのお寺で親しまれています。
「毎月変わるのが楽しみ」「集めたくなる」と感じる方も多い一方で、なぜ続けられているのか、その裏側を知る機会はあまりないかもしれません。
実は、月替わり御朱印には流行や集客だけでは語れない、お寺ならではの想いや役割があります。
本記事では、お寺側の視点から、月替わり御朱印が続く理由と、その背景にある静かな願いについて、少しだけお話しします。

1. 月替わり御朱印とは何か

 

1-1 月替わり御朱印が広まった背景

月替わり御朱印とは、その名の通り、月ごとに図柄や言葉が変わる御朱印のことです。
近年、SNSや御朱印巡りブームの影響もあり、多くのお寺や神社で見かけるようになりました。

しかし、月替わり御朱印は単なる「新しい取り組み」ではありません。
もともと御朱印は、参拝の証としていただくものであり、その時その場所でしか授からない尊い記録です。
月替わりという形は、その考え方を現代に合わせて表現した一つの方法だと言えるでしょう。

1-2 通常の御朱印との違い

通常の御朱印は、年間を通して同じものが授与されることが多く、お寺の象徴としての役割を持ちます。
一方、月替わり御朱印は「今月」という時間軸を大切にします。

その月にしか出会えない御朱印は、参拝した日の空気や気持ちと結びつきやすく、記憶に残りやすいのが特徴です。

2. なぜ毎月続けるのか

 

2-1 「続ける」こと自体に意味がある

月替わり御朱印は、一度作れば終わりではありません。
毎月考え、毎月準備し、毎月参拝者を迎える——この「続ける」という行為そのものに意味があります。

お寺は、本来「いつでもそこにある場所」です。
月替わり御朱印を通して、季節が巡り、時間が流れていくことを静かに伝えています。

2-2 行事や季節を伝える役割

仏教行事や日本の季節感は、現代では意識しづらくなっています。
月替わり御朱印には、旧暦や仏教行事、自然の移ろいを伝える役割もあります。

御朱印を通して、「今はこんな時期なのだ」と感じていただけることも、お寺にとっては大切な役割の一つです。

3. お寺の裏側で行われていること

 

3-1 デザインや言葉に込める想い

月替わり御朱印には、単に見た目の美しさだけでなく、言葉選びにも時間をかけています。
仏教語や季節の言葉、願いを込めた一文字など、「その月にふさわしい意味」を考え抜いて決めています。

見る人それぞれが、自由に受け取れる余白を残すことも、大切にしている点です。

3-2 実は簡単ではない準備の現実

毎月続けるということは、想像以上に手間と時間がかかります。
デザインの検討、準備、告知、授与対応——決して軽い作業ではありません。

それでも続けるのは、「御朱印がきっかけでお寺に足を運んでもらえる」ことが、何よりも嬉しいからです。

4. 月替わり御朱印が生むご縁

 

4-1 参拝のきっかけになる存在

「御朱印があるから行ってみよう」
この動機は、決して悪いものではありません。

御朱印をきっかけに、手を合わせ、静かな時間を過ごす。
その一歩が、お寺とのご縁の始まりになることも多くあります。

4-2 お寺と参拝者の距離を近づける

毎月訪れてくださる方との、自然な会話や顔なじみの関係も生まれます。
月替わり御朱印は、人とお寺をゆるやかにつなぐ役割を果たしています。

5. 集める前に知ってほしいこと

 

5-1 「集めること」が目的にならないために

月替わり御朱印は、コレクションではありません。
参拝の証であることを、どうか忘れないでほしいのです。

御朱印をいただく前に、手を合わせること。
それが何より大切な順番です。

5-2 月替わり御朱印の本当の楽しみ方

御朱印を見返したとき、その月の出来事や気持ちを思い出せる。
それこそが、月替わり御朱印の本当の価値ではないでしょうか。

お寺としては、御朱印が「心を整えるきっかけ」になれば、これ以上嬉しいことはありません。