子どもと楽しむ御朱印巡り ― 冬休みのプチ旅行におすすめ

御朱印巡りは、単なるスタンプラリーとは異なり、「お寺の歴史を知る」「仏教の教えに触れる」「文字の美しさを感じる」といった学びの要素が詰まっています。
特に冬休みは学校の授業がない分、子どもの知的好奇心がゆっくり広がりやすい時期。
境内の空気、建物、仏像、そして住職さんの話を聞く機会があれば、社会科・国語・美術の要素が自然と学べます。

また御朱印は、日付・寺名・ご本尊などが墨書きされるため、「この日に来た」という旅の記録としての役割も。
子どもにとって“自分だけのページが増えていく”体験はワクワク感を生み、後から見返して楽しめる財産になります。

冬休みは紅葉シーズンほど混雑せず、小さな子どもを連れた参拝でも比較的ゆっくりと歩けます。
また、筑豊エリアのお寺は自然に囲まれた場所が多く、冬特有の澄んだ空気の中での参拝は、心がすっと落ち着く時間になります。

筑豊のお寺は、主要道路から近い、駐車場が広い、案内がわかりやすいなど、初めてでも迷いにくい寺院が多いのが特徴です。
初めての御朱印巡りでは「迷ったらどうしよう」「子どもが疲れないかな」といった不安が出やすいですが、筑豊はその心配が少ない地域です。

特に冬場は移動距離が短くて済む参拝ルートが喜ばれます。
周囲に飲食店や休憩スポットがある寺院も多く、親子でもスケジュールを組みやすいのが魅力です。

小さな子ども連れの場合、境内が広すぎると逆に移動が大変だったりします。
筑豊のお寺は「適度な広さ」で、ゆっくり歩いて楽しめるところが多い点も魅力的です。

・トイレが使いやすい
・階段が少ない
・駐車場から近い
など、親子に優しい環境がそろっている寺院は冬のおでかけにも安心。

御朱印をいただく際、待ち時間が発生する場合もありますが、小さな休憩スペースがある寺院ならストレスなく過ごせます。

親子で御朱印巡りを始める場合、まずは「扱いやすい御朱印帳」を選ぶことが大切です。
子ども向けには以下のポイントが人気です。

✔ 表紙のデザインが明るい
✔ サイズが大きすぎない（持ちやすい）
✔ 蛇腹式でページが開きやすい
✔ 汚れにくい素材だと安心

また親子で別々の御朱印帳を持つのもおすすめです。“自分だけの旅の記録”ができることで、子どものモチベーションが自然と高まります。

冬の御朱印巡りは、防寒対策がとても重要です。
とくに子どもは大人より体温調節が苦手なため、次の準備があると安心。

・手袋・ネックウォーマー
・カイロ（貼るタイプ）
・歩きやすい靴
・飲み物（ホットが理想）
・御朱印帳を入れるジップ袋（雨・雪対策）

特に御朱印帳は湿気を嫌うため、保管袋に入れて持ち歩くと綺麗な状態を保てます。

冬休みのおでかけには、無理なく回れる半日コースが親子におすすめです。

▼モデルコース例（午前中）

1）聖光寺（小竹町）
　・静かで落ち着く境内
　・御朱印帳や季節御朱印が人気
2）近くのカフェで休憩
3）歴史が学べる寺院（飯塚・直方方面）
　・子どもが興味を持ちやすい仏像や建物が見どころ

冬の澄んだ空気の中で、短時間でも「すごく充実した」御朱印旅になります。

御朱印はもちろん、参道やお堂、鐘楼などの写真を撮ると、旅の記録としてさらに思い出が深まります。

・境内の冬景色
・子どもが御朱印を開く瞬間
・親子で撮る一枚

御朱印帳と写真がそろうと「旅のアルバム」のようになり、後から見返す楽しみが倍増します。

御朱印はページが増えるごとに、その日の思い出がよみがえる特別な記録になります。
親子で始めれば、「あの冬休みに行ったね！」と何年経っても語り合える宝物に。

さらに、子どもが自分の成長とともにページをめくることで、人生の節目や場所を振り返るきっかけにもなります。

お寺の静けさの中で歩き、季節を感じ、御朱印をいただく。
その一つひとつの時間が、親子の会話やつながりを自然と深めてくれます。

「どの御朱印が好き？」
「次はどこへ行ってみたい？」

そんな会話が増えることで、冬の御朱印巡りは「家族で心があたたまる時間」へと変わっていきます。