御朱印帳の選び方｜初心者が失敗しない基本ポイント

御朱印帳とは、寺社を参拝した証としていただく御朱印を記録するための帳面です。
単なるノートや記念品ではなく、参拝の積み重ねを形として残す大切な存在です。

御朱印帳を開くと、
・どの寺社を訪れたのか
・いつ参拝したのか
・どんな気持ちで手を合わせたのか
といった記憶がよみがえります。

そのため御朱印帳は、「自分だけの信仰の記録」や「心のアルバム」とも言われています。

御朱印巡りを始めたばかりの頃に選ぶ一冊は、その後の御朱印巡りの印象を大きく左右します。
使いにくい御朱印帳を選んでしまうと、
・持ち歩きにくい
・御朱印が滲みやすい
・途中で使わなくなる
といった失敗につながりがちです。

最初の一冊こそ、「無理なく続けられるか」「大切にしたいと思えるか」を基準に選ぶことが大切です。

御朱印帳には主に以下のサイズがあります。

・大判サイズ（約18×12cm）
・小判サイズ（約16×11cm）

初心者の方には、大判サイズがおすすめです。
理由は、多くの寺社で書かれる御朱印が大判サイズを基準にしているため、文字や印が収まりやすく、見栄えが良いからです。

一方、小判サイズはコンパクトで持ち運びやすい反面、御朱印によっては余白が少なくなることがあります。

御朱印帳の形式には主に2種類あります。

・蛇腹式（じゃばらしき）
　→ ページが折りたたまれている形式
・綴じ式（とじしき）
　→ 本のように綴じられている形式

現在、ほとんどの寺社で推奨されているのは蛇腹式です。
理由は、
・裏写りしにくい
・墨が乾きやすい
・両面に御朱印がいただける
といった利点があるためです。

初心者の方は、蛇腹式を選んでおけば間違いありません。

近年は、キャラクター柄や華やかなデザインの御朱印帳も増えています。
もちろん、気に入ったデザインを選ぶことは大切ですが、見た目だけで選ぶと失敗することもあります。

例えば、
・表紙が硬すぎて開きにくい
・紙質が薄く、墨が滲みやすい
・カバーがなく汚れやすい
といったケースです。

御朱印帳は「使うもの」。
実用性とデザインのバランスを意識しましょう。

御朱印帳は、
・寺院専用
・神社専用
・巡礼用
など、用途別に分ける方も多くいます。

初心者のうちは1冊で問題ありませんが、
「神社とお寺を分けたい」
「月替わり御朱印をまとめたい」
と考えている場合は、最初から目的を意識して選ぶと後悔が少なくなります。

聖光寺では、御朱印帳を
「参拝の思い出を積み重ねる大切な器」
と考えています。

そのため、
・開きやすい
・紙質がしっかりしている
・長く使っても傷みにくい
御朱印帳をおすすめしています。

御朱印は一つひとつ心を込めて書き入れられるもの。
その価値を受け止められる一冊を選ぶことが大切です。

聖光寺では、毎月テーマの異なる御朱印をご用意しています。
季節感や物語性のある御朱印は、ページをめくる楽しさをより深めてくれます。

蛇腹式で余白が適度にある御朱印帳は、月替わり御朱印との相性も良く、後から見返したときに「一年の流れ」が一目で分かります。

御朱印帳を美しい状態で保つためには、日々の扱いが重要です。

・専用カバーをつける
・直射日光を避ける
・湿気対策として乾燥剤を使用
・濡れた手で触らない

これらを意識するだけで、御朱印帳は長持ちします。

御朱印帳がいっぱいになったときは、新しい一冊を迎える良い節目です。
また、
・寺院用と神社用で分けたい
・季節御朱印専用を作りたい
と感じたときも、2冊目を持つタイミングと言えるでしょう。

御朱印帳が増えることは、参拝のご縁が増えた証。
大切に保管し、人生の記録として残していきましょう。