心を照らす御朱印巡り ― 筑豊の名刹で出会う“和の光”

御朱印とは、参拝した寺院や神社でいただける「祈りの証」です。単なるスタンプではなく、お経や神名が墨書きされ、印が押された神聖な記録。参拝した瞬間の心の在り方を形に残すことで、日々の感謝や祈りを思い出す“心のよりどころ”となります。

御朱印帳を開くたび、その時々の自分や季節を思い出す方も多いでしょう。筑豊には個性豊かな御朱印を頒布するお寺が増えており、「旅の記録」だけでなく「心の記録」として楽しむ方が増えています。

筑豊地域には、古くから鉱山とともに人々の祈りを支えてきたお寺が数多くあります。時代を超えて受け継がれてきた仏の教えや供養の文化が、地域の中で静かに息づいています。

飯塚市にある聖光寺は、「いのち」への感謝を大切にするお寺として知られています。ペット供養や納骨、永代供養などを通して、“ありがとう”の想いを形にする場でもあります。御朱印をいただくことで、その教えや祈りを日常へと持ち帰ることができるのです。

11月の月替わり御朱印のテーマは「和光（わこう）」。
「和光」とは、“光り輝く才能や徳を和らげて世を照らす”という意味。控えめでありながら、周囲を温かく包み込むような“和の心”を表しています。静かな秋の終わりにふさわしい言葉です。

聖光寺では、季節ごとに手作りの御朱印を頒布しています。11月の「和光」御朱印は、柔らかな金色の光が差すようなデザインで、見る人の心を穏やかに照らしてくれます。
頒布期間は 11月1日（金）〜11月30日（土）。
書置き御朱印は 800円（会場販売）、郵送希望の方は 送料込みで1,000円 です。

まずは本堂へ参拝し、手を合わせてから御朱印をお願いするのが基本です。御朱印は“参拝の証”ですので、お願いごとをしたあとにいただくようにしましょう。マナーを守ることで、お寺とのご縁も深まります。

御朱印帳は、神仏とのご縁をつなぐ大切な記録。折れたり汚れたりしないよう、カバーを付けたり専用ポーチに入れるのがおすすめです。ページをめくるたびに、祈りの軌跡が思い出されます。

御朱印を通してお寺を訪れることで、慌ただしい日常の中に“静けさ”を取り戻す時間が生まれます。祈ることで心が整い、感謝の気持ちを思い出すきっかけになります。

聖光寺は、ただ御朱印をいただくだけの場所ではありません。供養や祈りを通して、命の尊さを感じられる場所です。11月の御朱印「和光」に込められた“和の心”を、どうぞ感じてみてください。